IoT(Internet of Things)って言葉、よく聞くようになりました。
どんなものなのかイメージできますか。
ざっくり、このIoTについて書きます。
IoTって、いったい何をしようとしているのか。
IoTは、あらゆるモノ(Things)をインターネットにつなぐってことです。
例えば、センサーのついた装置をつないで、現実世界(コンピューター上ではない世界)の出来事を、データーとして捉えるようにするなどです。
いろんな場所の温度をデータとして集めるだとか、ドアの開閉を検知したデータを集めるだとか。
これまではデータとして扱っていなかったあらゆる出来事も、データになってしまえばコンピューターで扱うことができるようになります。
例えば、家の中の温度がどの時間帯のどの位置が一番温度変化が少ないか毎日のデータを取って調べることで、温度変化に弱い観葉植物を配置する場所を決めるとか、トイレのドアが開いているのかどうかをリアルタイムで検知して、今の時点で空いているトイレの場所を探すとか。
このようなデータを大量に収集して、世にいうビッグデータを作ったりします。
でも、必ずしも大量のデータがなくてもIoTはできます。使い方次第です。
ただビッグデータがあると、今はやりのディープラーニングに代表されるAIなどの様々な技術を使うことで、今まで人間が感覚で判断していたことや人間が考えて判断していた知見などが、コンピューターから新たに取り出せる可能性があります。
場合によっては、人間では導き出せなかったまったく新しい知見が取り出せるかもしれません。
今までにはなかった、人ではなく、データーを基準にしてものごとを決める世界の、第一歩になります。
なんだかすごいです。
IoTを導入すれば、なんだかすごいことができる、と思うかもしれません。
でも、話はそんなに簡単ではありません。
話は、コンピューターの導入に似ています。
単にコンピューターを導入しても、コンピューターで何をするのかが明確でなければ、何の役にも立ちません。
IoTも同じです。
IoTを導入しても、集めたデーターで何をするのか、何を解決するのかが明確でなければ、何の役にも立ちません。
でも逆に、問題が明確で、その解決にIoTが使えるとなれば、人の力では見いだせなかった新しい知見を得ることができるかもしれません。
(どんなデーターを集めるか、コンピューターに何をさせるか、活用するための技術的な課題もいっぱいですが、、、)
今、IT技術の進歩やIoTで使えるデバイスの豊富さは、驚くほどすごいものです。
大きな会社でなくても、いち早く問題を明確にして、的確に取り組めば大きな効果を上げることも可能です。
これはIoTだけでなくシステムの開発でも同じことが言えるのですが、何を解決したいのか、そのためには何が必要で何をどのようにすればよいのか、業務全体を俯瞰して分析できれば、解決するために使える要素技術はたくさんあります。
そういう意味では、いろんなところにチャンスがあるとも言えます。
一緒に、知恵を絞りましょう。
上記は、データー収集前提の話ですが、もっとシンプルなものもあります。
例えば、防犯のセンサーやカメラなどもIoTといえます。
従来は直接通信できる、例えば回線が繋がっている範囲への通知でしたが、通信手段にインターネットを使うことで距離の壁がなくなります。
インターネットが繋がるところであれば、どれだけ離れていても、データーが得られます。
人の手を使わずに装置だけでデーターを通信することができると、遠隔地にいてもいろんな出来事が把握できるようになります。
何に使うかが重要ですが、IoTは何かの役に立ちそうな気がします。
最後に、IoT機器も脆弱性があるとサイバー攻撃の対象になります。この事は、忘れないようにしてください。
さらに詳細を知りたい方は、個別に説明しますので、別途ご相談ください。